ソーシャルメディアとインスタントメッセージのセキュリティ対策6カ条

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サイバー空間には犯罪があふれている。しかも犯罪者は正体を隠し、巧みに近づいてきてわなにはめようと狙っている。見知らぬ相手からのメールならば最初から疑ってかかるが、ソーシャルメディアやインスタントメッセージの場合、つい油断してしまっているのが現状ではないだろうか。

この記事は、ESETが運営するマルウェアやセキュリティに関する情報サイト「Welivesecurity」の記事を翻訳したものである。

ソーシャルメディアとインスタントメッセージのセキュリティ対策6カ条

インターネットの世界はここ数年で大幅に変化した。以前はインターネットを閲覧するということは、特定の情報を探したりお気に入りのニュースサイトで記事を読んだりするために、検索エンジンを利用することを意味していた。だが今日では、ソーシャルネットワークやオンラインビデオや画像、そしてインスタントメッセージが、インターネット利用の中心を占めており、特にそれは、若い世代に顕著である。

しかし、友人や知人とやりとりする利便性は代償を伴う。さまざまなリスクが新たに表面化しており、ソーシャルネットワークを運営する側は安全性を保とうと懸命になっている。しかし、ユーザーが無頓着なあまりに安全性が損なわれてしまっている例がしばしばある。そこで以下では、インターネットを安全に利用するためにユーザーが注意すべき6つのポイントを挙げる。

1 全てのソフトウェアをアップデートしてパソコンを安全に保つこと

利用しているOSはもちろん、全てのソフトウェア(特にブラウザー)とアプリを最新の状態に保つこと。また、サイバー犯罪者を締め出しておくために、信頼の置ける最新のウイルス対策ソフトをインストールしてパソコンやモバイルデバイス上に常駐させておくこと。

2 見破られにくいパスワードを使うこと

これはソーシャルネットワークに限った話ではなく、サイバー界全般において最善の行為である。パスワードを長いものにする。再利用は避ける。パスワードを作るときには大文字と小文字を混ぜて用い、特殊文字や数字も利用する。もし煩雑すぎるようなら、パスワードを一括管理できるソフト「パスワードマネージャー」を利用したり、文字列は長いものの成句などを応用して覚えやすい「パスフレーズ」を採用することも有効だ。

3 プライバシー設定をチェックすること

新しいプロフィールを作るときに重要なのは、プライバシー設定をよく確認することだ。文書や画像などの投稿は、最も近しい友人や意図したグループだけに見えるようにしておくこと。もしプロフィールに詳細な情報を加えた場合は、見知らぬ人や不正な人物から見えないようにロックして、彼らがそれを悪用してパスワードを推測すること(あるいはもっと悪質な場合には「なりすまし」に利用される)ができないようにしておくこと。

プロバイダー側は一定期間を過ぎると設定を変えている。同じようにユーザー側も自分の設定を定期的に見直すこと。

4 投稿する前にもう一度考え直すこと

たとえ自分の設定を可能な限りプライベートなものとしたとしても、何かの拍子に怪しい人物を信用してしまったら、プロフィールやメッセージのスクリーンショットがオンライン上に公開されてしまうという事態も起こり得る。それ故、投稿する前に、写真であれ意見であれ、メッセージであれビデオであれ、何事かを投稿したり書いたりする前に、もう一度よく考え直すこと。いったんインターネット上に出てしまえばそれは回収することはできないのだから。

5 疑ってかかること

一般原則の一つに「本当であるにはあまりにも都合がよすぎるように見えることは、おそらくはうそである」というものがある。例えば誰かが出生地や誕生日、IDナンバーといった重要な個人情報と交換で新車やコンピューター、スマホを提供すると言ってきたとしたら、それはほぼ確実に詐欺である。自分の個人情報は他人には漏らさないこと。第三者にそれを教えてしまう前に同様の懸賞やプレゼント企画がほかにもあるかどうか調べてみて、その話が本当かどうか確認すること。

6 知らない相手は避けること

見栄えのいい男性あるいは女性がメッセージを(メッセンジャーで)送ってきたとしたらどうか。その人を知っているのか。あるいはその人は今まで実生活上では会ったことのない人ではないのか。もしそうなら、十分気を付けないといけない。サイバー空間には不正行為が絶えず、窃盗や脅迫、詐欺が行われる舞台ともなっている。そうした犯罪者は匿名を保ち、カモフラージュをしている。その上で彼らは被害者を巧みにごまかし、通常なら当人が承知しないような行動をとるように仕向けるのだ。身の安全を保つためには、接触できる人間を限定して、可能ならば個人的に知っている相手とのみ交流をすべきなのである。

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