ダークウェブ上の電子商取引のためのWebサイト
暗号資産での取引のため、秘匿性が高い
ダークマーケットとは、ダークウェブ上に存在する電子商取引のためのWebサイトのことで、「ダークネット・マーケット」と呼ばれることもある。Chrome、Edgeなど主要なWebブラウザーからアクセスできず、特殊なブラウザーを利用するため、一般ユーザーからのアクセスは難しい。また、暗号資産(仮想通貨)での取引が基本で、匿名性が高く、追跡リスクが低いとされる。このような特徴から、現実空間ではやり取りのリスクがある、違法な商品やサービスなどを犯罪者たちが取引するために利用されている。
ゼロデイ脆弱性の情報なども取り扱われる
ダークマーケット上では違法な商品、サービスがラインナップされている。例えば、ハッキング用ツールやドラッグ、武器、クレジット情報などの個人情報、児童ポルノなど。最近では、サイバー攻撃のためのゼロデイ脆弱性の情報なども取り扱いされている。
著名なものに「シルクロード(Silk Road)」、「アルファベイ(AlphaBay)」があるが、米国FBIなどの捜査で摘発を受け、現在は閉鎖している。かつては不正な製品・サービスの一大エコシステムが構築されるほどであったが、最近では捜査・摘発を免れるために、小型化・短期間化のマーケットが主流となり、様相がわかりづらくなってきている。