Webサイトとの通信を監視し、必要に応じて遮断する技術
Webフィルタリングは、主にパソコンとWebサイトとの通信(HTTP通信)を監視し、セキュリティ上の問題などがあった場合に、その通信を遮断する技術。インターネット上には、アクセスするとマルウェアに感染してしまうサイトやフィッシングなど詐欺行為を行うサイトも多数存在する。利用者がそのようなサイトにアクセスした場合に接続を遮断するセキュリティ対策として活用されている。
企業などでは、Webフィルタリングの技術を利用して、ネットショッピングやオンラインゲームなど業務とは関係のないサイトへのアクセスを制限して業務効率の向上を図ったり、情報漏洩のリスクがあるSNSや掲示板などの利用を制限する場合もある。
一般家庭では、「ペアレンタルコントロール」として保護者向けに提供され、アダルトサイトや出会い系サイト、暴力的な内容を含むサイトなど、教育上好ましくないサイトを子供が閲覧するのを防ぐ目的で利用されており、携帯電話やネットワーク機能を備えたゲーム機などにも採用されている。
閲覧制限の方法は、あらかじめデータベースに登録したURLで判断する「URLフィルタリング」と、特定キーワードの有無で判断する「コンテンツフィルタリング」があり、両者を併用する場合もある。
またデータベースには、接続を禁止するサイトを登録するブラックリスト方式と、接続を許可するサイトを登録してそれ以外はすべて遮断するホワイトリスト方式がある。
用途
マルウェアに感染するおそれがあるサイトへのアクセスをブロック
気付かないうちにマルウェアをダウンロードする危険なサイトへのアクセスを遮断する。
SNSや掲示板経由の情報漏洩を防ぐ
SNSや掲示板へのアクセスや書き込みをブロックすることで、不用意な書き込みによる情報漏洩を防ぐ。
マルウェアが添付された危険なメールなどを阻止
マルウェアが添付されたメールや、不正サイトへ誘導するURLが記載されたメールなどをブロックし、被害を未然に防ぐ。
業務外の私的なウェブサイトの利用を防ぐ
個人的なSNSの利用やショッピング、ゲームなどを禁止することで業務の効率化を図る。
有害なサイトから子供を守る
パソコンやインターネット機能付き家電で、子供が有害サイトを閲覧するのを防ぐ。