パソコンのWebカメラのセキュリティチェックを行う必要はありますか?

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パソコンのWebカメラのセキュリティチェックを行う必要はありますか?

この記事は、ESETが運営するマルウェアやセキュリティに関する情報サイト「Welivesecurity」の記事を翻訳したものです。

 

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自分だけは被害に遭わないなどと思わないでください。今やノートパソコン内蔵のWebカメラによる盗撮被害は、世界中で発生しています。不安を解消するためにも、以下を読んで一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

ノートパソコンで仕事をしている……そのとき突然、パソコン内蔵のWebカメラの隣の緑のライトが数秒点滅し、すぐにそれが消えてしまった、といったシチュエーションを想像してください。あなたは単にそれを無視してしまうでしょうか。それとも何か深刻な事態が起きてはいないか、いろいろと調べ始めるでしょうか。

パソコンのWebカメラを実際に動かしているプログラムが何であるか知りたいのなら、あるいは、そのプログラムがインジケーターのライトが消えているにもかかわらず動いているとの疑念を拭い難いのなら、ここで取り上げる簡単なガイドラインはあなたの参考となるはずです。

まず初めに、Webカメラのセキュリティに関する情報をあなたに提供できるツールが必要となるでしょう。「Windows Sysinternals」のおかげで、その目的にかなったソフト「プロセス・エクスプローラー」(Process Explorer)を利用することができます。ユーザーにとってありがたいことに、このソフトはオンラインで使うこともできますし、ダウンロード版ならばオフラインでも利用可能です。

このツールを利用するに当たってまず、あなたのパソコンのWebカメラの「オブジェクト名」(*)を調べておく必要があります。オブジェクト名はプロセスと結び付いてデータを同定させるものですが、経験の浅いユーザーからするとどこをどう探していいか分からず、これは少々面倒な作業になるかもしれません。

* 編集部注 主に、ユーザーが操作をしようとしているファイルのことを指し、そのファイルがどこのフォルダに含まれているのかによって名前が付けられる。

この情報は「デバイスマネージャー」を使って見ることができます。デバイスマネージャーへ至る最も簡単な方法は、検索バーを使うことです(Windowsのどのバージョンでも利用可能です)。ほかの方法としては、「コントロールパネル>ハードウェアとサウンド>デバイスマネージャー」とたどっていく手もあります。

あなたのパソコンに内蔵Webカメラが備わっているなら、それは「イメージングデバイス」の下のメニューに表示されているはずです。「詳細」タブをクリックして、ドロップダウンメニューを開き、(例えば「\Device\0000009c」といった)「物理デバイスオブジェクト名」を選択します。表示されている文字列をコピーし、プロセス・エクスプローラーに戻ります。

双眼鏡のアイコンをクリックし、Webカメラを使用中のアクティブプロセスを見つけるため「Ctrl + F」を押してオブジェクト名を挿入します。もしここで疑わしいアクティビティが見つかったら、ウイルス対策ソフトを用いてカメラを使用しているプログラムが不正なものであるかどうかをチェックすることができます。

ただ、確かにプロセス・エクスプローラーはあなたが選んだプロセスを停止することができますが、ひょっとしたらほかに何らかの不正なプログラムが残っている場合もあります。そういうわけで、これだけではあなたのパソコンが危険をクリアしたとは言えません。そのため、その不正なアクティビティの所在を確かめるべく、信頼性の高い多層防護可能なセキュリティソリューションを用いてスキャンを実行することをお勧めします。

この方法はマイクにも同様に適用することができます。マイクもまたスパイウェアの標的とされています。

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