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ESET白書「Windows10のセキュリティとプライバシー」(英語版)を公開開始

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あなたはもうWindows 10をインストールして使っているのでしょうか。それとも今のままのOSを使い続けるつもりでしょうか。2016年7月29日で無償アップグレードは終わってしまいます。果たしてセキュリティとプライバシーはどうなのか、ESET白書がお答えします。

この記事は、ESETが運営するマルウェアやセキュリティに関する情報サイト「Welivesecurity」の記事を基に、日本向けの解説を加えて編集したものです。

「Windows 10」が登場(2015年7月29日)してもうすぐ1周年を迎えます。Microsoft社は、Windows 10のセキュリティがより強化されていると強調してきました。ESETでは、このOSがどれだけセキュリティやプライバシーについて進化を遂げてきたのかを検証し、その全貌を白書としてまとめました。

Microsoft Windows 10 Security and Privacy: An ESET White Paper, by Aryl Grotesque, MVP, ZCSE, Distinguished Researcher, ESET(アリール・グローテスク「ESET白書:Windows 10のセキュリティとプライバシー」)

Windows 10はMicrosoft社の方針の急激な方向転換を体現しています。同社の戦略「WaaS」(サービスとしてのウィンドウズ)は1世代前の「Windows 8」によってその実現に向けて口火が切られました。「WaaS」にのっとってMicrosoft社は、ある決まった時期のみにアップデートを公開したり新バージョンの提供を行ったりすることをやめました。Windows 10の全使用期間を通して、仕様や機能を逐次追加するようになりました。つまり、いつでもアップデートができるようになったのです。かつては新しい仕様や機能の追加は、こうしたイベントのいずれかを待たなければなりませんでした。一方Windows 10では、新しい仕様や機能はさまざまに設けられるOSの「一部分の」公開に合わせて追加することができます。こうした機会は年に2、3回は設けられるだろうとMicrosoft社は述べています。

実際、この間もまたMicrosoft社はセキュリティとプライバシーの保護の向上のためにWindowsを変更し続けてきました。当白書はそのため、当初書かれた35ページのうち、18ページは完全に書き換えられました。というのも、Windows 10が公開されて12カ月も経過していないにもかかわらず、その間にMicrosoft社による大きな改良が行われてきたからです。

今回ここでは細かな内容については触れません。以下はこの白書のセクションの見出しの一覧です。この見出しの顔触れからどういったことに注目しているかは、お分かりいただけることでしょう。

どのWindowsが使われているか、その割合

Windows 8――そこに至るセキュリティの物語

Windows 10で改善されたこと

Windowsのアップデート

Windows“Branch”

Windows“Defender”

WindowsDefenderからの防御

BitLocker

SmartScreen Filter

Windows 10で新しく付け加えられたこと

限定アクセス

Control Flow Guard

Device Guard

仮想化ベースのセキュリティ (VBS)

Microsoft Edge

Microsoft Passport

Windows Hello

Windows 10 Mobile

プライバシー

検索エージェント「コルタナ」

政府当局の問題

プライバシーについてのMicrosoft社の方針

この白書は、自社のOSとセキュリティについての戦略の中にWindows 10をどう位置付けるか、現在その評価の最中にある企業や組織にとって、役に立つと考えています。

ところで、Windows 10は今までのWindowsよりセキュリティが高いのでしょうか。この白書に書かれた情報から判断すると、その通りだと答えることができるでしょう。しかし、何よりもまずWindowsユーザーの大半の頭によぎる疑問は、Windows 10が今までのWindowsの中で果たしてベターなバージョンなのかどうか、ということではないでしょうか。

この疑問に答えるのは、そう簡単ではありません。ただしMicrosoft社が、これまでのような2、3年ごとにWindowsの大幅な改良を行って公開するウォーターフォール型の開発モデルから、新しい仕様や機能を追加するだけでなく現状の動作も同様に変更するように開発者がOSを切れ目なくアップデートできる、より小回りの利く開発モデルに移行している最中であるのは、誰の目にも明らかです。

作動に新規性のない自分のコンピューターに頼り切っている人たちにとっては、この方式はストレスがたまるものかもしれません。しかし、2、3年ごとに新しいライセンスを購入することに変えて、仕様中のOSに全てのアップデートと全てのセキュリティの仕様を累加的に適用することで、ユーザーは常にWindowsの最新バージョンを手にすることになるということも、これは意味しています。

Microsoft社はWindows 8.1とWindows 7のユーザーという自社の「受け継がれた地盤」にWindows 10にアップグレードするよう、有無を言わせず強いているので、ユーザーの一部には、それを非常に杓子定規で強引だと見る向きもあります。

ですが、それと同時に、より古いバージョンのWindowsはセキュリティが低く、より攻撃を受けやすいということ、またはさらなる攻撃の起点として役立ってしまうということ、あるいはその両方であるということも、また明らかです。とどのつまり、この事実はコンピューターの持ち主に対して、Windows 10にアップグレードすることを望むのか望まないのか、決断を迫っています。

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