インターネットを正しく且つ安全に利用するための能力や技術
ネットリテラシーは、ネットワークを表す「net」と、読み書きする能力を指す「literacy」を組み合わせた和製英語。インターネットリテラシーともいう。インターネットを正しく安全に活用する技術や能力を意味する。
具体的には、通信機器を使ってネットワークにアクセスし、膨大な情報の中から必要な情報を探して入手したり、その情報が正しいものであるか的確に判断する能力を指す。インターネットの特性などを理解し、マナーを守ってトラブルを避けたり、インターネット上の脅威やリスクを察知してトラブルに巻き込まれないよう自衛する能力も含まれる。
インターネット上には、マスメディアが発信する情報や、企業の広告はもちろん、一般のネットユーザーが掲示板やブログ、SNSなどを通じて発信する情報で溢れている。有用な情報が存在する一方、真偽が定かではない情報や偏った意見も多い。情報を鵜呑みにするのではなく、複数の情報源を比較・検証したり、インターネット以外の情報源を確認するなどし、総合的に判断する能力が求められる。
セキュリティ上における意味
インターネット上には多くのリスクが存在している。青少年に好ましくない情報や、法律上問題があるサイトも存在する。軽はずみな行動によって炎上騒ぎに発展したり、過度にプライバシーを公開してトラブルに発展するといったリスクもある。
真偽不明の情報に限らず、悪意を持って相手を騙すフィッシング詐欺やオークション詐欺、偽ブランド品の販売サイト、架空請求にくわえ、マルウェアの感染活動、サイバー攻撃などといった危険とも隣り合わせである。
また自分が被害者になるケースだけでなく、他人に対する名誉棄損、著作物の違法アップロード、マルウェア感染の踏み台など、加害者になる可能性もある。スマートフォンの普及やIoTなど、ますますインターネットの利用が加速しており、ひとり1人がインターネットの特性を理解し、セキュリティ向上を図る必要がある。