テロ(テロリズム)は暴力的示威行為または破壊的行為の中でも政治的な意図をもったものを指し、 サイバーテロは、インターネットをはじめ、コンピュータのネットワーク内において行われるテロを指す。
サイバーテロは通常のテロとは異なり、人や器物、建物など、物理的な損傷を直接与えることはないが、間接的または結果的には通常のテロと同様の影響を及ぼす恐れが十分にある。
標的の区分としては、特定の対象を狙う場合と不特定多数の対象を狙う場合がある。
攻撃のパターンとしては、サイバー攻撃全般と同様に、1)サービスを不能化させる、2)侵入・潜伏する、3)情報収集(窃取)する、4)破壊(改ざん)する、5)遠隔操作する、が主に挙げられる。
セキュリティ上における意味
特定の対象が狙われる場合、よく知られているのがDDoS攻撃である。ユーザーがウェブページを閲覧できなくなり、企業や組織のサービスが不能化する。また、Windowsやアプリケーションの脆弱性が狙われたり、マルウェアの攻撃によって、ウェブページの内容の改ざんやリンク先の変更といった被害を受ける。
オフラインのシステムの場合でも、USBメモリ等を通じて感染するマルウェアを侵入させる攻撃がある。感染させた後、遠隔操作によるシステム誤作動やシステム破壊の恐れがある。
また、不特定多数の対象が狙われる場合には、とりわけ、スパムメールを一斉送信し、添付ファイルによるマルウェア感染を狙うか、もしくは、メール本文にリンクURLを挿入しフィッシングサイトへ誘導させるといった攻撃が一般的である。