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キーワード事典 | セキュリティに関するキーワードを解説

IoT(Internet of Things)

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情報通信機器以外の多様な「モノ」がインターネットに接続される概念


IoTは「Internet of Things」の略語で、「モノのインターネット」とも呼ばれる。従来インターネットといえば、パソコンやサーバー、ネットワーク機器など、コンピューター関連機器が接続されるのが一般的だった。しかし近年はテレビやゲーム機、プリンター、ファックスなど、さまざまな機器がインターネット接続に対応し、ネットワークを活用できるようになった。

今後はこの流れがさらに加速し、身の回りに存在するあらゆる製品や設備などの「モノ」がインターネットに接続され、機器同士が相互に通信したり、遠隔地からの操作ができるようになる。この技術や概念が「IoT」と呼ばれている。

IoTが普及すると、例えば、さまざまなモノにセンサーを取り付け、状態や動き、周囲の状況を読み取り、データとしてインターネット経由で収集し、ビッグデータとして活用するといったことも可能になる。

具体的な実用例としては、スマートホームはそのひとつといえる。外出先から家電製品や住宅設備を操作したり、家の中の状況をモニタリングすることができる。またインターネットに接続できる自動車はもちろん、車載センサーが収集した渋滞や事故に関する情報を活かす交通システムなども開発が進められている。Appleの「Apple Watch」 や、販売が中止されたものの「Google Glass」などもIoTのひとつといえる。

セキュリティ上における意味

IoT普及の課題として、セキュリティの確保が挙げられる。インターネットに接続する機器の種類が増えれば、それだけセキュリティ脅威も増加することになる。

また各機器やセンサーが収集した個人情報やプライバシーデータの漏洩、不正利用、IoT機器の乗っ取り、踏み台なども想定され、実際の攻撃も確認されている。またこうした機器における脆弱性をどのように対処していくかも大きな課題となっている。

またマルウェア対策、認証の強化、通信の暗号化など、コンピューターと同等のセキュリティ対策を講じる必要があり、供給するメーカーはもちろん、利用者に対してもセキュリティ対策への啓発が重要になる。

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