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Twitterボットの解体――ソーシャルメディア大手がボットと悪用者に対抗する手段を公表

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かつてのラジオやテレビがそうであったように、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアは、すでに私たちの生活になくてはならないものとなっている。だが、フェイクニュースや一方的に政治信条を押し付けてくるボットが月に1,000万アカウント単位で発生しており、深刻な問題と化している。

この記事は、ESETが運営するマルウェアやセキュリティに関する情報サイト「Welivesecurity」の記事を翻訳したものである。

Twitterボットの解体――ソーシャルメディア大手がボットと悪用者に対抗する手段を公表

Twitter社は、オンラインの不正使用と悪意のある自動アカウントに対抗すべく、多数の保護手段を実装すると公表した。

Twitter社は2018年6月末に、ユーザーのアカウントがクラッキングされにくくなるようにどのような変更を加えるのかをユーザーに説明する記事を公開した。その変更により、ボットが作成したアカウントが不要なコンテンツを大量にタイムラインに生成するのは難しくなるだろう。

Twitter社によると、これらの変更により、Twitterのユーザーは「信用があり、関連性が高く、かつ質の高い情報へのアクセス」が可能になる。

「そのために、不正使用とトロル(荒らし)への対抗手段を導入し、悪質な行為と暴力的な過激主義に対抗するポリシーを用意し、そして、スパムと不正使用に対処するための新技術とスタッフを投入する」とTwitter社は伝えている。

トロルを増加させてはならない

トロルを増加させてはならない

近年、Twitterでは不正ボットの増加が観測されている。こうしたボットはフェイクニュースやゆがめられた情報を拡散している。また、何百万人ものユーザーに嫌がらせをするトロルアカウントも同様に増加している。そのような不正行為の影響は、最近の世界中の選挙活動において目撃されており、ボットを用いることにより引き起こされるダメージには歯止めが利いていない。

Twitter社は発表の中で、こうした懸念について「不正ボットは、選挙から緊急事態、そして著名人の公の場での会話など、世界中のさまざまなところで見受けられる問題である。発表された記事で述べた通り、Twitterを通じた会話の健全性は重要な指標であり、これなくしてはソーシャルメディアの成功はあり得ない」と直接的に言及した。

Twitter社は、迷惑アカウントの増加に対処する一つの方法として、新規ユーザーの認証をより強固にする必要があり、また、その手法が有効であると考えている。現在までに、新規ユーザーは新規アカウントの作成時にメールもしくは電話番号のいずれかを用い、2段階認証が求められるようになった。

画像提供元: Twitter社ブログ

画像提供元: Twitter社ブログ

しかも、監査対象になっているのは新規アカウントだけではない。既存アカウントも監査対象となり、「Twitter上のすべてのアカウントが自動サインアップを阻止するために設計された簡単で自動のセキュリティチェックを通過できるかを確認」する。この変更により、1日当たり50,000以上のスパムのサインアップを阻止している、とTwitter社は述べる。

Twitter社は、不正アカウントについての通報を受ける前にそれらを発見する機械学習アルゴリズムも開発している。これはTwitterが悪用されているボットに警告を行っている現在の方法と同様のものである。実際、この新しい予防的措置はすでに功を奏しており、Twitter社によると、同社のシステムは「週に990万以上の潜在的なスパムもしくは自動アカウントを特定し、精査をしてきた」とのことである。

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