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多くの社員から「ウイルス対策ソフトが重くて作業が進まない」とクレームを受けました。良い解決法はありませんか。

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私の会社では、パソコンを数百台規模で導入しており、当然、1台ごとにウイルス対策ソフトを入れています。しかし、ウイルス対策ソフトが常駐するせいで、パソコンが重くなり仕事に支障が出ていると社員からクレームがありました。良い解決方法を教えてください。

 

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まずは原因を特定しましょう。動作が軽いアンチウイルス製品を活用するのも解決策のひとつです。

どのようなアンチウイルス製品(ウイルス対策ソフト)でもパソコンのパフォーマンスにある程度は影響を及ぼします。アンチウイルス製品の動作がCPUに負荷を与えたり、メモリーを占有するからです。一方、パソコンの動作が遅くなるのは、アンチウイルス製品ばかりが原因とは限りません。業務で使用しているアプリケーションが多すぎたり、パソコンそのものの処理能力不足が影響しているケースもあります。まずはなぜパソコンの動作が遅くなっているのか、その原因を確認しましょう。

多少面倒ではありますが、検証環境を用いてアンチウイルス製品をアンインストールした状態で動作を確認してみてください。もし動作が軽快になれば、アンチウイルス製品が原因である可能性が高いといえます。反対に改善が見られなければ、パソコン本体のメンテナンスやリプレースを考える必要があります。

勤務時間外に定期スキャンをするなど、運用で解決する方法

さて、アンチウイルス製品がパフォーマンス悪化の原因と思われるなら、対策を講じなければなりません。アンチウイルス製品は、新種や亜種のマルウェアを検出するため、定期的にパソコンのハードディスク全体をスキャンすることが推奨されますが、その処理を業務時間内に行っている場合があります。それがパソコンの動作を重くします。そこで定期スキャンの作業を業務時間外(休憩時間や勤務後)に設定できれば、仕事中のディスクアクセスやCPU負荷を減らせます。同様に不必要と思われる機能を無効にすることで、CPUやメモリーにかかる負荷を減らすのも効果的です。

またソフトによっては「一時的に一部機能を制限するモード」が用意されていることもあります。ただし、これはアンチウイルス製品の効果を減らすことになりかねないので、専門家によるアドバイスを受けながら行う方が無難でしょう。

動作が軽快なアンチウイルス製品への乗り換えという根本的な解決方法

もうひとつの解決手段として、動作が軽快なアンチウイルス製品を使う方法もあります。アンチウイルスの世界では、よく第三者機関のテスト結果が使われていますが、その中でもAV-Comparativesは「アンチウイルスの性能全体」を、PassMarkは「動作の軽快さ」を評価しており、どちらも業界で信頼のある指標です。

ただ「動作が軽い」だけでは、マルウェアに感染してしまうかもしれません。ですから、上記のような第三者機関のテスト結果を見る際は、「軽快な動作と高い検出率を兼ね備えた製品を選ぶ」という視点を持つことがポイントといえます。

それらの情報を元に、CPUの負荷やメモリー占有量が少なく、高い防御能力を持つアンチウイルス製品を選び、乗り換えることで、社員からのクレームを減らしつつ、高い防御性を実現できるでしょう。

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