2006年7月 世界のマルウェアランキング

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2006年7月のマルウェアランキング結果
7月度のマルウェアランキングは、「Win32/Brontok.B」ワームが第1位という結果になりました。マルウェアレポーティングシステム「ThreatSense.Net(c)」の開発元であるESETによると、このシステムで検出された脅威全体のうち、Brontok.Bの占める割合は6%以上にもなります。
 
順位
ウイルス名
1
Win32/Brontok.B
2
Win32/Netsky.Q
3
Win32/Bagle.gen.zip
4
Win32/Exploit.WMF
5
Win32/Adware.180Solutions
6
Win32/VB.NEI
7
Win32/TrojanDownloader.Swizzor Trojan
8
Win32/Adware.BDSearch
9
Win32/Rbot
10
Win32/Ani.gen
06年7月グラフ マルウェアのファミリ トップ10(2006年07月)
1位
第1位:Win32/Brontok.B[全体の約6.06%]
Brontok.Bワームは、7月度に検出された脅威全体のうち6.06%近くを占めていました。このマルウェアは、電子メールやネットワーク共有リソース経由で広まるワームとして動作するほか、バックドアとしての機能も備えています。
 
2位
第2位:Win32/Netsky.Q(または「Netsky.P」)[全体の約2.65%]
Netsky.Qは、第1位のBrontok.Bと同じく大量メール送信の機能を持つワームで、電子メールの添付ファイルとして広まるほか、ピアツーピアやネットワーク共有リソースを利用して自分自身を複製します。Netskyファミリは、これまでで最も広範囲に感染を広げたマルウェアファミリの1つです。Netsky.Qとその亜種は、最初に発見されてから1年以上もトップ10にランクインし続けていますが、いまだ沈静化の兆しを見せていません。
 
3位
第3位:Win32/Bagle.gen.zip[全体の約2.77%]
Win32/Bagle.gen.zipとして検出されるこのマルウェアが拡散を始めたのは7月下旬以降のことですが、複数の亜種が出現したこともあり、7月度のトップ10入りとなりました。
 
第4位:Win32/Exploit.WMF[全体の約2.38%]
Exploit.WMFは単一のマルウェアではなく、WMFファイルの処理に関するWindowsの既知の脆弱性を利用する脅威のファミリです。この脆弱性を修正するパッチは、Microsoftによって数ヶ月前に公開されていますが、いまだパッチを適用していないユーザーが数多く存在し、そうしたユーザーがこのマルウェアに感染してしまっています。Windowsユーザーの方は、Windowsの自動更新機能を利用するか、定期的にWindows Updateを実行して、できるだけ早く最新のパッチを適用するようにしてください。この脆弱性を修正するパッチは、2006年1月6日より公開されています。
 
第5位:Win32/Adware.180Solutions[全体の約2.06%]
180Solutionsは基本的にはアドウェアであり、システムに複数のコンポーネントをインストールして、そのシステムの使用状況に関する情報を収集します。
 
第6位:Win32/VB.NEI[全体の約1.88%]
6月度の第4位からはランクダウンしており、全体に占める割合も減少傾向にあります。VB.NEIは「Nyxem」または「Blackworm」とも呼ばれ、CME(Common Malware Enumeration)としてCME-24が割り当てられています。VB.NEIは、2006年2月に拡散を始めたあと、急速に感染を広め、メディアの注目を集めています(おそらくは「カーマスートラワーム」と呼ばれたため)。VB.NEIは、ローカルドライブとネットワークドライブのファイルを削除する危険なルーチンを毎月3日に実行します。
 
第7位:Win32/TrojanDownloader.Swizzor Trojan[全体の約1.63%]
Swizzorの全体に占める割合は、7月度の間に6%からわずか1.63%へと大幅に減少しました。Swizzorは、ある特定のWebサイトからユーザーに無断でインストールされるか、またはスパムメールとして送られてきます。Swizzorを実行すると、ユーザーの操作を追跡するいくつかのスパイウェアがインストールされます。Swizzorは自動生成ルーチンを用いて作成されているため、ダウンロードのたびにコードが変化します。そのため、毎日のように数千種類もの亜種が生み出されており、プロアクティブな検出機能でなければSwizzorを検出できないという状況になっています。ESETは、このスパイウェアが出現する数ヶ月前の時点で、これに対応した汎用シグネチャ(Generic Signature)を作成していました。
 
第8位はアドウェアの"Win32/Adware.BDSearch[全体の約1.52%]"、第9位と第10位はトロイの木馬の"Win32/Rbot[全体の約1.48%]"と"Win32/Ani.gen[全体の約1.24%]"でした。
 
現在、最も広範囲に感染を広げているのは、ほかとは違う機能と特徴を備えたマルウェアです。そして多くの場合、これらのマルウェアにはいくつかの(場合によっては多数の)亜種が存在します。こうしたことから、今日のアンチウイルスソリューションには、定義ファイルの更新頻度が高いことに加えて、NOD32アンチウイルスが備えているような、日々出現する 新しい未知の脅威を検出できるプロアクティブな検出機能が求められていると言うことができます。
 
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ThreatSense.Netとは?

世界の数百万台ものクライアントコンピュータから収集されたマルウェア検出統計をレポートするThreatSense.Netは、数あるマルウェアレポーティングシステムの中で最も包括的なシステムです。virus radarが電子メール経由で広まる脅威だけを対象としているのに対し、ThreatSense.Netは、ユーザーのコンピュータで検出されたあらゆるタイプの脅威に関する情報を収集しています。ThreatSense.Netは、現在のマルウェアの活動および拡散状況を包括的に把握できるようなレポーティングサービスを有効にしているNOD32アンチウイルスユーザーから統計データを匿名情報として収集しています。現在、統計データは1,000万台以上ものコンピュータから収集されており、これまでにThreatSense.Netによって確認された脅威/マルウェアのファミリは1万種類に上ります。

 
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