Win64/GoBot2

公開日:2019年09月06日

危険度:1

定義名称 Win64/GoBot2
シグネチャ検査による結果だった場合 Win64/GoBot2
別名 GoBotKR
種別 トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win64/GoBot2の亜種 トロイの木馬」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン19524(20190614)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 これは、リモートからコントロール可能なバックドア型のトロイの木馬です。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。

例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。

その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables

解説

侵入(インストレーション)について

このトロイの木馬は、変数名を使用して%windir%フォルダーや%appdata%フォルダーに自身をコピーします。

次のレジストリーエントリーを設定します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\%variable1%]
"ID"
"INSTALL"
"NAME"
"VERSION"
"REMASTER""
"LAST"
"WATCHDOC"

Windowsのタスク(タスクスケジューラ)に、システムが起動するたびに次のファイルが実行されるよう登録します。

%malwarefilepath%

このファイルは次のファイルへのショートカットです。

%SystemRoot%\System32\rundll32.exe "%allusersprofile%\Application Data\DXDriver.dll",Flush {DFSWLMOJ-DSWD-XXDK-WQIS-XCKDKKSDLMKJ}

システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリーエントリーを設定します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]
%variable2% = %malwarefilepath%

%variable1-2%には可変の文字列が入ります。

感染について

このトロイの木馬は、torrentファイルを介して感染を広げます。

変数名を使用してリムーバブルドライブのルートフォルダーに自身をコピーします。次のファイルを作成します。

%removabledrive%\AUTORUN.INF

このAUTORUN.INFファイルには、マルウェアの実行ファイルへのパスが記述されています。

情報の取得

このトロイの木馬は次の情報を収集します。

コンピューターのIPアドレス
ネットワークアダプター情報
ユーザー名
オペレーティングシステムのバージョン
CPUの情報
ハードウェアの情報
インストールされているソフトウェア
インストールされているアンチウイルスソフトウェア
スクリーンショット

ペイロード情報

このトロイの木馬は、システムの管理者権限を取得しようとします。

ユーザーアクセス制御(UAC)をバイパスすることができます。

次のコマンドを実行する場合があります。

ipconfig
netsh
shutdown
systeminfo
ver
whoami
wmic

次のファイルを実行します。

uTorrent.exe
BitTorrent.exe

次を実行する場合があります。

プロセスを終了させる
シェルコマンドを実行する
アプリケーションをインストールして実行する
Webブラウザーに設定されているホームページを変更する
コンピューターをシャットダウン/再起動する
アプリケーションのウィンドウを表示する/非表示にする
プロキシサーバーを設定する
HTTPサーバーを設定する
自身をバージョンアップする
自身を感染先のコンピューターから削除する
DoS/DDoS攻撃を仕掛ける
特定のURLに接続する
リムーバブルドライブを介して感染を広げる

その他の情報

通信にはHTTPプロトコルとHTTPSプロトコルが使用されます。

このトロイの木馬は、1つのURLを保持しています。

検出されないようにするため、一部のセキュリティソフトウェアの動作に干渉します。

仮想環境とサンドボックスの存在を検出する能力を備えています。

実行先が特定の仮想環境内であることを検出すると、自身の実行を終了します。