Win32/Ramnit.BV

公開日:2016年09月05日

危険度:2

定義名称 Win32/Ramnit.BV
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/Ramnit.BV
別名 Trojan.Win32.Nimnul.vup(Kaspersky)、Trojan:Win32/Ramnit(Microsoft)、Win32.HLLM.Reset.478(Dr.Web)
種別 トロイの木馬またはウイルス
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Ramnit.BVの亜種 トロイの木馬またはウイルス」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン12355(20151004)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 これは、リモートからコントロール可能なバックドア型のトロイの木馬です。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。

例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。

その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables

解説

侵入(インストレーション)について

このトロイの木馬は、実行時に自身を次の場所へコピーします。

%temp%\%variable1%.exe
%temp%\Low\%variable2%.exe
%currentfolder%\%variable2%.exe

自身を次の場所にコピーします。

%localappdata%\%variable3%\%variable4%.exe

%variable1-4%には可変の文字列が入ります。

システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリーエントリーを設定します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]
"%variable4%" = "%localappdata%\%variable3%\%variable4%.exe"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon]
"Userinit" = "%originalvalue%, %localappdata%\%variable3%\%variable4%.exe"

自身を次の場所にコピーします。

%startup%\%variable4%.exe

次のプロセスに自身のプログラムコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行する場合があります。

spoolsv.exe

次のプロセスを起動します。

%programfiles%\Internet Explorer\iexplore.exe
%defaultbrowser%
%system%\svchost.exe

これらの実行中のプロセスに自身のコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行します。

次のレジストリーエントリーを設定します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System]
"EnableLUA" = 0
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center]
"AntiVirusOverride" = 1
"AntiVirusDisableNotify" = 1
"FirewallDisableNotify" = 1
"FirewallOverride" = 1
"UpdatesDisableNotify" = 1
"UacDisableNotify" = 1
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc]
"AntiVirusOverride" = 1
"AntiVirusDisableNotify" = 1
"FirewallDisableNotify" = 1
"FirewallOverride" = 1
"UpdatesDisableNotify" = 1
"UacDisableNotify" = 1
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wscsvc]
"Start" = 4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MpsSvc]
"Start" = 4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile]
"EnableFirewall" = 0
"DoNotAllowExceptions" = 0
"DisableNotifications" = 1

次のレジストリーエントリーを設定する場合があります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion]
"jfghdug_ooetvtgk" = "TRUE"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft Antimalware\Exclusions\Extensions]
"*.exe" = 0
"*.dll" = 0
"*.tmp" = 0
[[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft Antimalware\Exclusions\Processes]
"afwqs.exe" = 0
"rgjdu.exe" = 0
"explorer.exe" = 0
"spoolsv.exe" = 0
"rundll32.exe" = 0
"consent.exe" = 0
"svchost.exe" = 0
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender\Exclusions\Extensions]
"*.exe" = 0
"*.dll" = 0
"*.tmp" = 0
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender\Exclusions\Processes]
"afwqs.exe" = 0
"rgjdu.exe" = 0
"explorer.exe" = 0
"spoolsv.exe" = 0
"rundll32.exe" = 0
"consent.exe" = 0
"svchost.exe" = 0

次のレジストリーエントリーを削除する場合があります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run\Windows Defender]

次のサービスを無効にします。

MpsSvc

情報の取得

このトロイの木馬は、次の情報を収集します。

OSのバージョン
OSとシステム設定に関する情報
CPUの情報

収集した情報をリモートのコンピューターに送信しようとします。

その他の情報

このトロイの木馬は、リモートのコンピューターもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。

4つのURLを保持しています。さまざまなURLを生成します。

通信にはHTTPプロトコルとTCPプロトコルが使用されます。

次を実行します。

リモートのコンピューターもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
実行ファイルを実行する
自身をバージョンアップする
cookieを削除する
スクリーンショットを作成する
プロキシサーバーを設定する
DoS/DDoS攻撃を仕掛ける
サービスを開始/停止させる
OSを起動不能にする

インターネットに接続されているかどうかを確認するため、次のサーバーへの接続を試みます。

google.com:80
bing.com:80
yahoo.com:80

root権限を取得するため、次のエクスプロイトのいずれかを悪用します。

CVE-2014-4113
CVE-2013-3660

次のファイルにあるさまざまな情報を保持します。

%localappdata%\%variable1%.log
%localappdata%\%variable2%.log
%localappdata%\%variable3%.log
%localappdata%\%variable4%.log
%localappdata%\%variable5%.log
%localappdata%\%variable6%.log
%localappdata%\%variable7%.log
%localappdata%\%variable8%.log

%variable1-8%には可変の文字列が入ります。