Win32/Agent.ZPG
公開日:2018年10月01日
危険度:1
定義名称 | Win32/Agent.ZPG |
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シグネチャ検査による結果だった場合 | Win32/Agent.ZPG |
別名 | Trojan-Dropper.Win32.Agent.bjuyzl(Kaspersky)、Trojan.DownLoader26.39748(Dr.Web) |
種別 | トロイの木馬 |
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 | このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Agent.ZPGの亜種 トロイの木馬」という名称で警告が出ます。 |
対応時期 | バージョン17269(20180423)以降 |
影響を受けるプラットフォーム | Microsoft Windows |
概要 | これは、リモートからコントロール可能なバックドア型のトロイの木馬です。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。 |
検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。
例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。
その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables
解説
侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、自身のコピーを作成しません。
次のファイルを作成する場合があります。
%system%\appmgmts.dll
%system%\iscsiexe.dll
%localappdata%\AppUIHelper.dll
次のファイル名のいずれかを使用して自身をシステムサービスとして登録する場合があります。
AppMgmt
MSiSCSI
これにより、システムが起動するたびに実行されるようになります。
情報の取得
このトロイの木馬は個人情報を盗み出します。
次の情報を収集します。
CPUの情報
使用中のメモリ量
ビデオコントローラの種類
OSのバージョン
コンピューター名
特定のフォルダーへのパス
特定のドライブ内のファイル/フォルダーの一覧
ディスクデバイスとその種類の一覧
マルウェアのバージョン
その他の情報
このトロイの木馬は、リモートのコンピューターもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。
2つのURLを保持しています。通信にはTCPプロトコルが使用されます。
次を実行します。
実行ファイルを実行する
リモートのコンピューターもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
リクエストされたファイルを送信する
ファイルを削除する
自身をバージョンアップする
次のファイルを作成する場合があります。
%temp%\calc.exe
%temp%\fm64.tmp
次のファイルを削除する場合があります。
%system%\dllcache\appmgmts.dll
%temp%\fm64.tmp