Win32/Agent.ZNG

公開日:2018年07月06日

危険度:1

定義名称 Win32/Agent.ZNG
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/Agent.ZNG
別名 Trojan:Win32/Occamy.C(Microsoft)
種別 トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Agent.ZNGの亜種 トロイの木馬」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン17049(20180313)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このトロイの木馬は、特定アプリケーションの動作に干渉する場合があります。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。

例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。

その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables

解説

侵入(インストレーション)について

このトロイの木馬は、実行時に自身を次の場所にコピーします。

C:\ProgramData\Microsoft Services\lsm.exe

Windowsのタスク(タスクスケジューラ)に、次のファイルが繰り返し実行されるよう登録します。

C:\ProgramData\Microsoft Services\lsm.exe

次のコマンドを実行します。

SCHTASKS.exe /Create /TN "Microsoft LocalManager" /ri 1 /st 00:00 /du 9999:59 /sc daily /f /TR\""C:\ProgramData\Microsoft Services\lsm.exe\""

ウィンドウのタイトルに次の文字列のいずれかが含まれている場合は、直ちに終了します。

NetMonitor
taskmgr.exe
Process Killer
KillProcess
System Explorer
Process Explorer
AnVir
Process Hacker
Task Manager
Диспетчер

ペイロード情報

このトロイの木馬は、クリップボード内のコンテンツを変更する場合があります。

次のサービスが影響を受けます。

Bitcoin
BlackCoin
ByteCoin
EmerCoin
Bitcoin Cash
ReddCoin
Ripple
Neo
Electroneum
Dash
Dogecoin
Ethereum
Litecoin
Monero
Zicash
Qiwi
Webmoney
YaMoney
Steam
Google
VKontakte

その他の情報

このトロイの木馬は、HTTPプロトコルを使用して次のサーバーと通信します。

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