Win32/Sirefef.A
公開日:2016年01月07日
危険度:2
定義名称 | Win32/Sirefef.A |
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シグネチャ検査による結果だった場合 | Win32/Sirefef.A |
別名 | Trojan-Dropper.Win32.PMax.a(Kaspersky)、 Trojan.Horse(Symantec)、 TrojanDropper:Win32/Sirefef.A(Microsoft) |
種別 | トロイの木馬 |
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 | このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは 「Win32/Sirefef.Aの亜種 トロイの木馬」という名称で警告が出ます。 |
対応時期 | バージョン4604(20091113)以降 |
影響を受けるプラットフォーム | Microsoft Windows |
概要 | このトロイの木馬は、検索エンジンでの検索結果を、アドウェアがホストされたWebサイトにリダイレクトします。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。 |
検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。
例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。
その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables
解説
侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、次のファイルのコピー(コピー元、コピー先)を作成します。
c:\windows\system32\eventlog.dll, c:\windows\system32\logevent.dll
c:\windows\system32\cngaudit.dll, c:\windows\system32\logevent.dll
その後、コピー元のファイルを削除します。
次のいずれかのファイルをc:\windows\system32\フォルダーに作成します。
eventlog.dll (61952 B)
cngaudit.dll (61952 B)
次のファイルが%systemdrive%\windows\フォルダー内に作成されます。
win32k.sys:1 (12288 B)
win32k.sys:2 (61952 B)
実行中のプロセスに自身のプログラムコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行する場合があります。
その他の情報
このトロイの木馬は、検索エンジンでの検索結果を、アドウェアがホストされたWebサイトにリダイレクトします。
次のプロセスを起動します。
%windir%\PCHealth\HelpCtr\Binaries\HelpSvc.exe
次のファイルを作成します。
%commondocuments%\Thumbs.db
rootkitによく見られる手法を用いています。