検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir% と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"は %system% と表記しています。
解説
■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、自身のコピーを作成しません。
次のシステムドライバー(パス、名前)をインストールする場合があります。
%system%\drivers\dump_mpfve.sys, {D9D5B985-05A5-4696-9E52-670DF856BE83}
次のレジストリーエントリーを登録する場合があります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\{D9D5B985-05A5-4696-9E52-670DF856BE83}]
"ErrorControl" = 0
"ImagePath" = "%system%\drivers\dump_mpfve.sys"
"Start" = 3
"Type" = 1
次のレジストリーエントリーを削除する場合があります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\{D9D5B985-05A5-4696-9E52-670DF856BE83}]
"ObjectName" = "%data%"
次のコマンドを実行する場合があります。
takeown /f "%system%\drivers\dump_mpfve.sys"
icacls "%system%\drivers\dump_mpfve.sys" /grant everyone:(f)
icacls "%system%\drivers\dump_mpfve.sys" /setowner "NT Service\TrustedInstaller"
icacls "%system%\drivers\dump_mpfve.sys" /remove:g everyone
■情報の取得
このトロイの木馬は、次の情報を収集します。
OSのバージョン
コンピューター名
ネットワークアダプター情報
収集した情報をリモートのコンピューターに送信しようとします。
■その他の情報
このトロイの木馬は、rootkitによく見られる手法を用いています。
次のプロセスに自身のプログラムコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行する場合があります。
winlogon.exe
次を実行します。
プロキシサーバーを設定する
ネットワークトラフィックを監視する
実行ファイルを実行する
ディスクデバイスとその種類の一覧をリモートのコンピューターに送信する
特定のドライブに保存されているファイルの一覧をリモートのコンピューターに送信する
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