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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/Zlader.D
公開日:2013年7月1日
このウイルスに関する危険度 :■■■■□

定義名称 Win32/Zlader.D
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/Zlader.D
別名 Trojan-Ransom.Win32.Foreign.dhmf(Kaspersky)
種別 トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Zlader.D トロイの木馬の亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン7794(20121212)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このトロイの木馬は、インターネットから別のマルウェアをダウンロードしようとします。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
%appdata%は、マイドキュメント以下のApplication Dataディレクトリを表記しています。

解説


■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、実行時に自身を次の場所へコピーします。

%appdata%\-%variable1%\-%variable1%.%variable2%
%personal%\-%variable1%\-%variable1%.%variable2%
%localappdata%\-%variable1%\-%variable1%.%variable2%
%templates%\-%variable1%\-%variable1%.%variable2%


%variable1%には可変の文字列が入ります。

%variable2%は次の文字列のいずれかになります。

.exe
.com
.pif
.scr


システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリーエントリーを登録します。

[HKEY_CURRENT_USER\-Software\-Microsoft\-Windows NT\-CurrentVersion\-Windows]
"Run" = "%installfolder%\-%variable1%\-%variable1%.%variable2%"


次のレジストリーエントリーを登録します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\-SYSTEM\-CurrentControlSet\-Services\-SharedAccess\-Parameters\-FirewallPolicy\-StandardProfile\-GloballyOpenPorts\-List\-]
"%port1%:TCP" = "%port1%:TCP:*:Enabled:Remote Assistance Remote"
"%port2%:TCP" = "%port2%:TCP:*:Enabled:Remote Assistance Local"


これにより、Windowsファイアウォールに例外が設定され、トロイの木馬による通信が許可されます。

%port1-2%には可変の値が入ります。

次のプロセスを起動します。

explorer.exe
svchost.exe


これらの実行中のプロセスに自身のコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行します。

次の命令を実行します。

netsh.exe firewall add allowedprogram program = "%windir%\-explorer.exe" name = "Microsoft Windows Explorer" mode = ENABLE scope = ALL
netsh.exe firewall add allowedprogram program = "%system%\-svchost.exe" name = "Generic Host Process" mode = ENABLE scope = ALL


これにより、Windowsファイアウォールに例外が設定され、トロイの木馬による通信が許可されます。

インストール終了後、元の実行ファイルを削除します。

■情報の取得
このトロイの木馬は個人情報を盗み出します。

次の情報を収集します。

コンピューター名
ボリュームシリアルナンバー
オペレーティングシステムのバージョン
コンピューターのIPアドレス


収集した情報をリモートのコンピューターに送信しようとします。

■その他の情報
このトロイの木馬は、インターネットから別のマルウェアをダウンロードしようとします。

リモートのコンピューターもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。

2つのURLを保持しています。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。

次を実行します。

リモートのコンピューターもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
実行ファイルを実行する
レジストリーエントリーを登録する
プロキシサーバーを設定する


ランダムなTCPポートを開きます。

次のレジストリーキーにあるさまざまな情報を保持します。

[HKEY_CURRENT_USER\-SOFTWARE\-Microsoft\-Protected Storage System Settings\-LocalsSettings]


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