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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/Viking.AU
公開日:2006年10月05日
このウイルスに関する危険度 :■□□□□

定義名称 Win32/Viking.AU
※このメッセージはシグネチャ検査による結果の場合に表示する名称です。
別名 Worm.Win32.Viking.ah (Kaspersky)、Win32.Looked.P (Symantec)
種別 ウイルス
対応定義ファイル バージョン 1.1776
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合

このオリジナルを利用した亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Vikingの亜種」という名称で警告が出ます。

影響受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 Win32/Viking.AUは、プリペンディング(ファイルに付加するタイプ)ウイルスで共有フォルダによって感染を広げます。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

 

検出した場合の対処方法

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir% と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"は %system% と表記しています。

解説

■侵入(インストレーション)について

Win32/Viking.AU ウイルスが実行されると、ウイルスは次のファイル名を使って自分自身を %windir% へコピーします。

   rundl132.exe

次のファイルは、同じフォルダにドロップされます。

   Dll.dll
Logo1_.exe

次のレジストリの登録をします。

   [HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows]
" load" = "%windir%\rundl132.exe"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Soft\DownloadWWW]
" auto" = "1"

■感染について

ウイルスは、ローカル ドライブ上実行可能なファイルを探します。以下のファイル名だけが感染されます。

   ACDSee4.exe
ACDSee5.exe
ACDSee6.exe
AgzNew.exe
Archlord.exe
AutoUpdate.exe
autoupdate.exe
BNUpdate.exe
Datang.exe
editplus.exe
EXCEL.EXE
flashget.exe
foxmail.exe
FSOnline.exe
GameClient.exe
install.exe
jxonline_t.exe
launcher.exe
lineage.exe
LineageII.exe
MHAutoPatch.exe
Mir.exe
msnmsgr.exe
msnmsgr.exe
Mu.exe
my.exe
NATEON.exe
NSStarter.exe
Patcher.exe
patchupdate.exe
QQ.exe
Ragnarok.exe
realplay.exe
run.exe
setup.exe
Silkroad.exe
Thunder.exe
ThunderShell.exe
TTPlayer.exe
Uedit32.exe
Winrar.exe
WINWORD.EXE
woool.exe
zfs.exe

フォルダ名が次の文字列のうちの1つに該当する場合は、その内のファイルは感染されません。

   Windows NT
Program Files
WindowsUpdate
Windows Media Player
Outlook Express
Internet Explorer
ComPlus Applications
NetMeeting
Common Files
Messenger
Microsoft Office
InstallShield Installation Information
MSN
Microsoft Frontpage
Movie Maker
MSN Gaming Zone
system
system32
winnt
windows
Recycled
Documents and Settings
System Volume Information

フォルダを検索する際、隠しファイルは次の名前で作成されます。

   _desktop.ini

ウイルスは、リモートコンピュータの共有フォルダにある実行可能なファイルも探します。この時、ファイル名は確認せずに実行可能なファイルであればすべて感染されてしまいます。

ウイルスファイルは、ホスト実行可能な形式に付加されます。感染されたファイルが実行される時に、ウイルスは、一時ファイルにホストをドロップして実行をします。

■その他の情報

次のプログラムが終了されます。

   EGHOST.EXE
IPARMOR.EXE
KAVPFW.EXE
MAILMON.EXE
mcshield.exe
RavMon.exe
Ravmond.EXE
regsvc.exe

ウイルスはURLのリストを含み、アドレスからいくつかのファイルをダウンロードしようと試みます。ファイルは、それから実行されます。


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