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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/Rovnix.R
公開日:2014年10月22日
このウイルスに関する危険度 :■■□□□

定義名称 Win32/Rovnix.R
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/Rovnix.R
別名 PWS:Win32/Zbot.gen!AP(Microsoft)、Sf:Zbot-IB(Avast)
種別 トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Rovnix.Rの亜種 トロイの木馬」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン9879(20140602)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 これは、リモートからコントロール可能なバックドア型のトロイの木馬です。通常は別のマルウェアの一部です。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。
例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。

その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables

解説


■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、自身のコピーを作成しません。

次のレジストリーエントリーを登録します。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\-FEATURE_BROWSER_EMULATION]
"iexplore.exe" = 11001


次のレジストリーエントリーを登録する場合があります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\-SubSystems]
"Windows" = "%SystemRoot%\system32\csrss.exe ObjectDirectory=\Windows SharedSection=1024,1536,768 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=winsrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16"


次のプロセスを起動します。

%programfiles%\Internet Explorer\iexplore.exe


この実行中のプロセスに自身のコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行します。

■情報の取得
このトロイの木馬は、次の情報を収集します。

コンピューター名
OSのバージョン
OSとシステム設定に関する情報


収集した情報をリモートのコンピューターに送信しようとします。

■その他の情報
このトロイの木馬は、リモートのコンピューターもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。

6つのURLを保持しています。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。

次を実行します。

リモートのコンピューターもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
実行ファイルを実行する
一定期間、自身を停止する
特定のURLに接続する


広告を表示する場合があります。

サイトのアクセスカウンターを増加させるために、バナー広告をクリックするようなHTTPリクエストを送信します。

次のプログラムを終了させます。

ctfmon.exe


次のWindows APIをフックして、入力データやメッセージを横取りします。

PlaySoundA (winmm.dll)
PlaySoundW (winmm.dll)
waveOutWrite (winmm.dll)
MessageBoxA (user32.dll)
MessageBoxW (user32.dll)
MessageBoxExA (user32.dll)
MessageBoxExW (user32.dll)
MessageBoxIndirectA (user32.dll)
MessageBoxIndirectW (user32.dll)
RegCloseKey (advapi32.dll)
RegEnumKeyExA (advapi32.dll)
RegEnumKeyExW (advapi32.dll)
RegEnumValueA (advapi32.dll)
RegEnumValueW (advapi32.dll)
RegOpenKeyA (advapi32.dll)
RegOpenKeyW (advapi32.dll)
RegOpenKeyExA (advapi32.dll)
RegOpenKeyExW (advapi32.dll)
RegCreateKeyA (advapi32.dll)
RegCreateKeyW (advapi32.dll)
RegCreateKeyExA (advapi32.dll)
RegCreateKeyExW (advapi32.dll)
RegQueryInfoKeyA (advapi32.dll)
RegQueryInfoKeyW (advapi32.dll)
RegQueryValueExA (advapi32.dll)
RegQueryValueExW (advapi32.dll)
GetCursorInfo (user32.dll)
GetMessagePos (user32.dll)
GetCursorPos (user32.dll)
SetCursorPos (user32.dll)
GetMessageA (user32.dll)
GetMessageW (user32.dll)
PeekMessageA (user32.dll)
PeekMessageW (user32.dll)
InternetOpenA (wininet.dll)
InternetOpenW (wininet.dll)
NtCreateProcess (ntdll.dll)
NtCreateProcessEx (ntdll.dll)
NtCreateUserProcess (ntdll.dll)
RtlCreateUserProcess (ntdll.dll)


次のレジストリーキーにあるさまざまな情報を保持します。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\%variable1%\dynamicdata]
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\%variable2%\License]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\%variable1%\dynamicdata]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\%variable2%\License]


%variable1-2%には可変の文字列が入ります。


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