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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/Rootkit.Agent.NUN
公開日:2011年5月20日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称 Win32/Rootkit.Agent.NUN
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/Rootkit.Agent.NUN
別名 Rootkit.Win32.Fisp.a(Kaspersky)、Fispboot(McAfee)、Trojan.Fispboot(Symantec)
種別 トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Rootkit.Agent.NUN トロイの木馬の亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン5975(20110322)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このトロイの木馬は、インターネットから別のマルウェアをダウンロードしようとします。rootkitによく見られる手法を用いています。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
%temp%はWindowsオペレーティングシステムのテンポラリディレクトリを表記しています。

解説


■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、実行時に次のファイルを作成します。

%temp%\Ks%variable%.tmp (178176 B)


%variable%には可変の文字列が入ります。

このファイルを実行します。

ハードディスクのMBR(マスターブートレコード)を自身のプログラムコードで置き換えます。

次のファイルを改ざんします。

%system%\drivers\fips.sys


■その他の情報
このトロイの木馬は24のURLを保持しています。

そのURLからいくつかのファイルをダウンロードしようとします。

ダウンロードしたファイルを次の場所に保存します。

%temp%\%variable%.tmp


%variable%には可変の文字列が入ります。

これらのファイルを実行します。

次のプロセスに自身のプログラムコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行する場合があります。

explorer.exe


次の情報を収集します。

ネットワークアダプタ情報
コンピュータのIPアドレス
オペレーティングシステムのバージョン


収集した情報をリモートのコンピュータに送信しようとします。

さまざまなセキュリティソフトウェアを無効にします。

次のファイルを作成します。

%system%\del.bat
%temp%\%variable%.bat

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