最新ウイルス情報 : Win32/Rootkit.Agent.NTS	公開日：2010年11月25日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称 Win32/Rootkit.Agent.NTS シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/Rootkit.Agent.NTS 別名 Packed.Win32.Krap.ai（Kaspersky）、Trojan:WinNT/Tibs.gen!A（Microsoft）、Generic.dx!sty（McAfee） 種別 トロイの木馬 アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Rootkit.Agent.NTS トロイの木馬の亜種」という名称で警告が出ます。 対応時期 バージョン5491（20100930）以降 影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows 概要 このトロイの木馬は、パスワードや個人情報を盗み出します。バックドアの機能を備えており、リモートからコントロールすることが可能です。このトロイの木馬は、別のマルウェアの一部であると考えられます。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法 常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。 対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。 解説での表記（用語）について 以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。 %commonappdata%は、マイドキュメント以下のApplication Dataディレクトリを表記しています。 解説 ■侵入（インストレーション）について このトロイの木馬は、自身のコピーを作成しません。 次のファイルを作成します。 %commonappdata%\common.data 次のレジストリを登録します。 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\%variable%] "Start" = 2 "Group" = "Boot Bus Extender" [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\SafeBoot\Network\%variable%] "(Default)" = "Driver" [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\SafeBoot\Minimal\%variable%] "(Default)" = "Driver" %variable%には可変の文字列が入ります。 ■その他の情報 このトロイの木馬は、パスワードや個人情報を盗み出します。 リモートのコンピュータもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。 2つのURLを保持しています。 次を実行する場合があります。 ネットワークトラフィックを監視する リモートのコンピュータもしくはインターネットからファイルをダウンロードする 実行ファイルを実行する 自身をバージョンアップする 使用されているオペレーティングシステムの情報を収集する 収集した情報を送信する 次のプロセスに自身のプログラムコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行します。 csrss.exe services.exe svchost.exe