検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
解説
■侵入(インストレーション)について
このウイルスは、実行時に自身を次の場所にコピーします。
%system%\PurpleMood.scr (7680 B)
このコピーを実行します。
システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリーを登録します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Run]
"PurpleMood" = "%system%\PurpleMood.scr
■実行ファイルへの感染について
このウイルスはファイルに感染します。
次の拡張子を持つファイルを探します。
.exe
次のフォルダーのみが検索されます。
d:\test
感染先のファイルには、ウイルス本体を含む新しいセクションが追加されます。
感染先のファイルは、本来のコードの前にウイルスが実行されるよう改ざんされます。
付加されるプログラムコードの大きさは7168Bです。
■電子メールを経由した感染について
このウイルスは、電子メールを介して感染を広げます。
感染をさらに広げるため、次の拡張子を持つローカルファイル内でメールアドレスを探します。
.htm
メッセージの件名は次のようなものになります。
hi
送信元のアドレスは偽装されます。
メッセージの本文は空白になっています。
このウイルスの実行ファイルが添付されます。
添付ファイルの名前は次のようなものになります。
PurpleMood.scr
■その他の情報
このウイルスは、次のフォルダーに保存されたファイルを削除する場合があります。
d:\test
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