最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)
最新ウイルス情報 : Win32/Mangzamel.A
公開日:2011年3月1日
このウイルスに関する危険度 :
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定義名称
Win32/Mangzamel.A
シグネチャ検査による結果だった場合
Win32/Mangzamel.A
別名
Backdoor:Win32/Mangzamel.A(Microsoft)、HKTL_STELTHUN.A(TrendMicro)
種別
トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合
このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Mangzamel.A トロイの木馬の亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期
バージョン5816(20110125)以降
影響を受けるプラットフォーム
Microsoft Windows
概要
これは、リモートからコントロール可能なバックドア型のトロイの木馬です。rootkitによく見られる手法を用いています。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。
検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
%malwarepath%は、マルウェアプログラムまでのパスを表記しています。
解説
■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、実行時に次のファイルを作成します。
%system%\drivers\DmConfig.sys (15488 B)
このトロイの木馬は、自身のコピーを作成しません。
次のファイル名を使用して自身をシステムサービスとして登録します。
RPC Encrypt Configure Service
次のシステムドライバをインストールします。
%system%\drivers\DmConfig.sys
次のWindows APIをフックして、入力データやメッセージを横取りします。
NtDeviceIoControlFile
NtOpenProcess
NtQueryDirectoryFile
NtQuerySystemInformation
■その他の情報
これはバックドア型のトロイの木馬です。
リモートからコントロールが可能です。
次を実行します。
ポートを開く
リモートのコンピュータを特定のポートに接続する
リモートのコンピュータもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
ファイルをリモートのコンピュータに送信する
収集した情報を送信する
次のレジストリを登録する場合があります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List]
"%malwarepath%" = "%malwarepath%:*:Enabled:RPC Encrypt
Configure Service"
これにより、Windowsファイアウォールに例外が設定され、トロイの木馬による通信が許可されます。