キヤノンITソリューションズ株式会社 閉じる

ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/LockScreen.AJP
公開日:2012年7月27日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称 Win32/LockScreen.AJP
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/LockScreen.AJP
別名 Trojan-Ransom.Win32.Pihun.oz(Kaspersky)、Trojan.PWS.Banker.63324(Dr. Web)、Trojan.Randsom.A(Symantec)
種別 トロイの木馬
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/LockScreen.AJP トロイの木馬の亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン6778(20120109)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このトロイの木馬は、Windowsオペレーティングシステムを利用できないようにし、オペレーティングシステムへのアクセスを回復させるため、ユーザーに情報の提供や電子決済サービスのUkashまたはPaysafecard経由での入金を要求します。UPXを使用して実行ファイルが圧縮されています。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。

解説


■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、実行時に自身を次の場所にコピーします。

C:\pietro.exe


次のファイルを作成します。

C:\pietro.bat


システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリーエントリーを登録します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Run]
"pietro" = "C:\pietro.bat"


■その他の情報
このトロイの木馬は、Windowsオペレーティングシステムを利用できないようにします。

次のダイアログボックスを表示します。



オペレーティングシステムへのアクセスを回復させるため、ユーザーに情報の提供や電子決済サービスのUkashまたはPaysafecard経由での入金を要求します。

次のファイルを実行します。

taskmgr.exe


リモートのコンピューターもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。

1つのURLを保持しています。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。


このページのトップへ

(C)Canon IT Solutions Inc.