検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir% と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"は %system% と表記しています。
%temp%はWindowsオペレーティングシステムのテンポラリディレクトリを表記しています。
解説
■侵入(インストレーション)について
このトロイの木馬は、自身のコピーを作成しません。
次のファイルを作成します。
%temp%\a.l (287232 B, Win32/TrojanDropper.Agent.QJB)
このファイルを実行します。
■その他の情報
このトロイの木馬は、インターネットから別のマルウェアをダウンロードしようとします。
1つのURLを保持しています。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。
そのアドレスからファイルをダウンロードしようとします。
ファイルを次のフォルダーに保存します。
%temp%
このファイルを実行します。
利用するのはCVE-2013-3906の脆弱性です。
次のアプリケーションの脆弱性を悪用します。
Windows Vista Service Pack 2
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core installation)
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core installation)
Microsoft Office 2003 Service Pack 3
Microsoft Office 2007 Service Pack 3
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32-bit editions)
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32-bit editions)
Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64-bit editions)
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64-bit editions)
Microsoft Office Compatibility Pack Service Pack 3
Microsoft Lync 2010 (32-bit)
Microsoft Lync 2010 (64-bit)
Microsoft Lync 2010 Attendee
Microsoft Lync 2013 (32-bit)
Microsoft Lync Basic 2013 (32-bit)
Microsoft Lync 2013 (64-bit)
Microsoft Lync Basic 2013 (64-bit)
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