最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)
最新ウイルス情報 : Win32/Bflient.K
公開日:2010年11月9日
このウイルスに関する危険度 :
■■□□□
定義名称
Win32/Bflient.K
シグネチャ検査による結果だった場合
Win32/Bflient.K
別名
P2P-Worm.Win32.Palevo.avir(Kaspersky)、W32.Pilleuz!gen11(Symantec)、Trojan:Win32/Rimecud.A(Microsoft)
種別
ワーム
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合
このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Bflient.K ワームの亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期
バージョン5461(20100919)以降
影響を受けるプラットフォーム
Microsoft Windows
概要
このワームは、リムーバブルメディアを介して感染を広げます。バックドアの機能を備えており、リモートからコントロールすることが可能です。UPXを使用して実行ファイルが圧縮されています。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。
検出した場合の対処方法
常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。
対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。
解説での表記(用語)について
以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
%appdata%は、マイドキュメント以下のApplication Dataディレクトリを表記しています。
%drive%には、任意のドライブ名が入ります。
解説
■侵入(インストレーション)について
このワームは、実行時に自身を次の場所にコピーします。
%appdata%\sjlp.exe
システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリエントリを登録します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon]
"Taskman" = "%appdata%\sjlp.exe"
"Shell" = "explorer.exe,%appdata%\sjlp.exe"
■リムーバブルメディアへの感染について
自身を次の場所にコピーします。
%drive%\GOLAC\tornado.exe
次の場所にファイルを作成します。
%drive%\autorun.inf
これにより、感染メディアがコンピュータに挿入されるたびにワームが実行されるようになります。
■情報の取得
次の情報を収集します。
cookie
ユーザー名
コンピュータ名
オペレーティングシステムのバージョン
収集された情報は、リモートのコンピュータに送信される場合があります。
■その他の情報
このワームは、次のプロセスに自身のプログラムコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行します。
explorer.exe
iexplore.exe
リモートのコンピュータもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。
4つのURLを保持しています。
次を実行します。
リモートのコンピュータもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
実行ファイルを実行する
特定のURLに接続する
自身をバージョンアップする
ネットワークトラフィックを監視する
収集した情報を送信する