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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/AutoRun.Remtasu.E
公開日:2012年12月5日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称 Win32/AutoRun.Remtasu.E
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/AutoRun.Remtasu.E
種別 ワーム
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/AutoRun.Remtasu.E ワームの亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン7033(20120406)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このワームは、リムーバブルメディアを介して感染を広げます。MoleBoxを使用して実行ファイルが圧縮されています。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
%appdata%は、マイドキュメント以下のApplication Dataディレクトリを表記しています。
%malwarefilepath%は、マルウェアプログラムまでのパスを表記しています。
%removabledrive%は、リムーバブルドライブを表記しています。

解説


■侵入(インストレーション)について
このワームは、実行時に自身を次の場所にコピーします。

%windir%\InstallDir\winlogon.exe


システムが起動するたびに実行されるよう、次のレジストリーエントリーを登録します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{RF0L03U3-554A-82J2-6K04-7TN6K68INIU3}]


次のレジストリーエントリーを作成します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\XtremeRAT]
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Server]
[HKEY_CURRENT_USER\Software\7tcUEuE4AcL]


次のレジストリーエントリーを削除します。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{RF0L03U3-554A-82J2-6K04-7TN6K68INIU3}]


%variable%には可変の文字列が入ります。

次のプロセスを起動します。

svchost.exe
%malwarefilepath%


これらの実行中のプロセスに自身のコードを挿入して新たなスレッドを作成、実行します。

■リムーバブルメディアへの感染について
このワームは、リムーバブルメディアを介して感染を広げます。

自身を次の場所にコピーします。

%removabledrive%\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-3352491937-682996330-1013\winlogon.exe


次のファイルを作成します。

%removabledrive%\Autorun.inf


このAUTORUN.INFファイルには、マルウェアの実行ファイルへのパスが記述されています。

これにより、感染メディアがコンピューターに挿入されるたびにワームが実行されるようになります。

■情報の取得
このワームは、個人情報を盗み出します。

次を実行します。

Windowsのクリップボードから情報を盗み出す
キー入力内容を記録する


収集された情報は次のファイルに保存されます。

%appdata%\7tcUEuE4AcL.dat


収集した情報をリモートのコンピューターに送信しようとします。通信にはFTPプロトコルが使用されます。

■その他の情報
このワームは3つのURLを保持しています。

そのアドレスからファイルをダウンロードしようとします。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。

ダウンロードしたファイルを次の場所に保存します。

%appdata%\7tcUEuE4AcL.xtr


このファイルは、%windir%\InstallDir\winlogon.exeプロセスの新しいスレッドとして実行されます。

次のファイルを作成する場合があります。

%appdata%\7tcUEuE4AcL.cfg



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