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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/AutoRun.Delf.JV
公開日:2011年5月20日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称 Win32/AutoRun.Delf.JV
シグネチャ検査による結果だった場合 Win32/AutoRun.Delf.JV
別名 Trojan.MulDrop2.9101(Dr. Web)
種別 ワーム
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/AutoRun.Delf.JV ワームの亜種」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン6038(20110413)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このワームは、リムーバブルメディアとIMネットワークを介して感染を広げます。バックドアの機能を備えており、リモートからコントロールすることが可能です。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windowsのシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir%と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir%のサブディレクトリである"System"や"System32"は%system%と表記しています。
%temp%はWindowsオペレーティングシステムのテンポラリディレクトリを表記しています。

解説


■侵入(インストレーション)について
このワームは、実行時に次のファイルを作成します。

%temp%\%variable%.dll (78336 B)


%variable%には可変の文字列が入ります。

次のレジストリを設定します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows]
"AppInit_DLLs" = "%temp%\%variable%.dll"
"LoadAppInit_DLLs" = 1
"RequireSignedAppInit_DLLs" = 0


これにより、アプリケーションが起動するたびに実行されるようなります。

■その他の情報
このワームは、リモートのコンピュータもしくはインターネットからデータや命令を受け取ります。

このワームは1つのURLを保持しています。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。

次を実行します。

MSNを介して感染を広げる
リムーバブルドライブを介して感染を広げる
自身をバージョンアップする
コンピュータをシャットダウンして再起動する
リモートコンピュータもしくはインターネットからファイルをダウンロードする
実行ファイルを実行する
収集した情報を送信する


次の情報を取得します。

オペレーティングシステムのバージョン


次のファイルを改ざんしようとします。

%system%\user32.dll
%system%\msvcrt.dll


改ざんされたファイルには、脅威のプログラムコードが組み込まれた元のプログラムコードが含まれています。

次のファイルを作成します。

%temp%\nettmp.%number%.tmp


%number%には0から9までのランダムに生成された数字が入ります。


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