キヤノンITソリューションズ：NOD32 アンチウイルス：Win32/Agent.NLQ


最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381 (2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : Win32/Agent.NLQ	公開日：2008年08月06日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称	Win32/Agent.NLQ
シグネチャ検査による結果だった場合	Win32/Agent.NLQ トロイ
種別	トロイの木馬
別名	Backdoor.Win32.Poison.cpb (Kaspersky), Backdoor.Trojan (Symantec), BackDoor-DKI.gen.d trojan (McAfee)
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合	このオリジナルのトロイを利用した亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「Win32/Agent トロイの亜種」という名称で警告が出ます。
影響を受けるプラットフォーム	Microsoft Windows
概要	Win32/Agent.NLQ トロイは、マルウェア Win32/Poison.NAEをインストールするトロイです。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っているAMON、IMON、DMON、EMONなどによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータを戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir% と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"は %system% と表記しています。

解説

■侵入(インストレーション)について

Win32/Agent.NLQ トロイが実行されると、次の場所に自分自身をコピーします。

%windir%\svchost.exe (49152 B)

トロイは、システムが開始される毎に実行できるよう、次のレジストリを登録します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]
"explorer.exe" = "%windir%\svchost.exe"

次のレジストリを登録します。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{FFE86B96-EBBB-D51C-84DA-8E09B35682EB}]
"StubPath" = "%windir%\svchost.exe"

トロイは、次のプロセスでそれ自身のプログラムコードで新しい脅威を作成して実行します。

explorer.exe (Win32/Poison.NAE)

■その他の情報

Win32/Poison.NAE はバックドアに用いられます。これにより、リモートよる支配ができます。バックドアは、自身の更新や任意のファイルの実行を行います。

バックドアは、次のアドレスに接続します。

iv3fjf.ath.cx (TCP port 3600)