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ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : JS/Bondat.A
公開日:2014年11月12日
このウイルスに関する危険度 :■□□□□

定義名称 JS/Bondat.A
シグネチャ検査による結果だった場合 JS/Bondat.A
別名 Worm:JS/Bondat.A(Microsoft)、VBS/Worm.AA.virus(AVG)
種別 ワーム
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合 このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「JS/Bondat.Aの亜種 ワーム」という名称で警告が出ます。
対応時期 バージョン10556(20141013)以降
影響を受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 このワームは、リムーバブルメディアを介して感染を広げます。詳しい活動内容については、下記をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っている各検査プログラムによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータ等に感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、環境変数を利用して各ファイルやディレクトリへのパスを表記しています。
例:
%windir% : Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリのパス(インストール時の設定により異なる場合があります)。
%system% : %windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"のパス。
%malwarefilepath% : マルウェアプログラムまでのパス。
%malwarefilename% : マルウェアプログラムまでのファイル名。

その他に関しては、以下のページも参考にしてください。
Microsoft Malware Protection Center - Malware help
Common Folder variables

解説


■侵入(インストレーション)について
このワームは、実行時に次のファイルを作成します。

%userprofile%\%variable1%\%variable2%.js
%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\%variable2%.js


%variable1-2%には可変の文字列が入ります。

この%userprofile%\%variable1%\フォルダーと%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\フォルダーは、Windows Explorer内で表示されないようにするため、システム(S)属性と隠し(H)属性が設定される場合があります。

次のファイルのコピー(コピー元、コピー先)を作成します。

%systemroot%\system32\wscript.exe, %userprofile%\%variable1%\%variable3%
%systemroot%\system32\wscript.exe, %userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\-%variable3%


%variable3%には次の文字列のいずれかが含まれます。

win
cmd
disk
dsk
ms
hp
intel
amd
dll
tcp
udp
process
proc
monitor
mon
sys
host
mgr
update
updater
64
32


次のファイルを作成します。

%userprofile%\Start Menu\Programs\Startup\Windows Explorer.lnk
%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\Windows Explorer.lnk


作成されたファイルは悪意のあるファイルへのショートカットです。

これにより、システムが起動するたびに実行されるようになります。

■リムーバブルメディアへの感染について
このワームは、自身のコピーをリムーバブルドライブに作成する場合があります。

自身を次の場所にコピーします。

%removabledrive%\.Trashes\%variable4%\%variable5%.js


%variable4%には可変の数字が入ります。%variable5%には可変の文字列が入ります。

リムーバブルドライブのルートフォルダー内のファイルとフォルダーを検索します。

対象のファイルを見つけると、新たなファイルを作成します。

作成されるファイルの名前には、既存のファイル名またはフォルダー名が利用される場合があります。ファイルの拡張子は".lnk"になります。

作成されたファイルは悪意のあるファイルへのショートカットです。

見つかったファイルは次の場所に移動されます。

%removabledrive%\.Trashes\


この%removabledrive%\.Trashes\フォルダーは、Windows Explorer内で表示されないようにするため、システム(S)属性と隠し(H)属性が設定される場合があります。

■情報の取得
このワームは、次の情報を収集します。

コンピューター名
ユーザー名
OSのバージョン
言語設定


収集した情報をリモートのコンピューターに送信しようとします。

1つのURLを保持しています。通信にはHTTPプロトコルが使用されます。

■その他の情報
このワームは、特定の仮想環境内で実行されていることを確認すると、自身の実行を終了します。

次のレジストリーエントリーを登録します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced]
"Hidden" = 2
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced]
"ShowSuperHidden" = 0


次のファイルを作成する場合があります。

%userprofile%\%variable1%\%variable6%
%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\%variable6%
%userprofile%\%variable1%\%variable7%
%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\%variable7%
%userprofile%\%variable1%\%variable8%
%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\%variable8%
%userprofile%\%variable1%\%variable9%
%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\%variable9%


%variable6-9%には可変の文字列が入ります。

次のファイルを削除する場合があります。

%userprofile%\%variable1%\*.exe
%userprofile%\AppData\Roaming\%variable1%\*.exe
%userprofile%\Start Menu\Programs\Startup\*.js
%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\*.js


自身のコピーを次のフォルダーに作成する場合があります。

%temp%


名前に次の文字列のいずれかが含まれているプロセスを終了させます。

regedit
windows-kb
mrt
rstrui
msconfig
procexp
avast
avg
mse
ptinstall
sdasetup
issetup
fs20
mbam
housecall
hijackthis
rubotted
autoruns
avenger
filemon
gmer
hotfix
klwk
mbsa
procmon
regmon
sysclean
tcpview
unlocker
wireshark
fiddler
resmon
perfmon
msss
cleaner
otl
roguekiller
fss
zoek
emergencykit
dds
ccsetup
vbsvbe
combofix


次の偽のエラーメッセージを表示する場合があります。



コンピューターを終了させる場合があります。

インターネットからファイルをダウンロードして実行する場合があります。


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