キヤノンITソリューションズ株式会社 閉じる

ウイルス情報  
最新ウイルス定義ファイルバージョン : 12381
(2015/10/09 17:02)

最新ウイルス情報 : INF/Autorun
公開日:2008年02月07日
このウイルスに関する危険度 :■■■□□

定義名称 INF/Autorun
シグネチャ検査による結果だった場合 INF/Autorun
アドバンスドヒューリスティック検査による結果だった場合

このオリジナルのトロイを利用した新種、亜種が検出された場合は、「NewHeur_PE」もしくは「INF/Autorun トロイの亜種」という名称で警告が出ます。

影響受けるプラットフォーム Microsoft Windows
概要 一般的にWindows が持つ自動再生機能で使用されている Autorun.inf を利用して悪意のあるプログラムを自動実行させるトロイです。主にUSBメモリ等の自動再生が可能なデバイスを通じて感染を広げています。詳しい活動内容については、解説欄をご参照ください。

検出した場合の対処方法

常駐監視を行っているAMON、IMON、DMON、EMONによって検出された場合は、駆除もしくは削除を行ってください。駆除もしくは削除ができない場合は、Windows のシステムの復元により修復しなければならない可能性があります。

対象のファイルが身に覚えのないファイル名の場合は、そのファイル自身がウイルスそのものである可能性が高いので、駆除ではなくすべて削除をしてください。これにより2次感染、3次感染を防げます。また、自分が作成したデータなどに感染していた場合は、駆除が可能な場合もありますが、駆除のボタンが押せない状態もしくは駆除しても失敗する場合は、すでに元のデータの戻せない状態までデータが書き換えられている場合もあります。この場合もすべて削除してください。

解説での表記(用語)について

以下の説明文では、Windowsオペレーティングシステムがインストールされたディレクトリを%windir% と表記しており、インストール時の設定により異なる場合があります。%windir% のサブディレクトリである"System"や"System32"は %system% と表記しています。

解説

■Autorun.inf について

通常、Autorun.inf 自身は悪意のあるアーカイブではありません。このファイルの役目は、主にリムーバブルデバイスおよびメディア(例: USBメモリ、USB接続外付けハードディスク、CD、DVDなど)に対して、コンピュータに接続もしくは新しいメディアが挿入されると、自動的にプログラムが実行できるようにするため役割を持ちます。一般的には、ソフトウェアのインストールの際にCDを挿入すると、自動的にインストーラが起動するのは、CDに含まれているインストーラを起動させるファイルが、Autorun.infに情報としてテキストデータで書かれているためです。つまり、Autorun.inf 自身はプログラムを持ち合わせているわけではなく、他のプログラムを実行させるための情報を持っているだけに過ぎません。

Autorun.inf は、どのメディアでもルートディレクトリに置かれています。

■検出について

検出は、ある悪意のあるプログラムによって接続されているリムーバブルメディアにある Autorun.inf を故意に書き換えていることが判明した場合、この名前で検出されます。例えば、正規にあるプログラムを起動するために利用されている Autorun.inf を悪意のあるプログラムによって、他の悪意のあるプログラムを実行するよう書き換えるような行為を指します。

したがって、必ずしも Autorun.inf 存在そのものがシステム影響を与えているとは限りませんのでご注意ください。

このページのトップへ

(C)Canon IT Solutions Inc.